本記事ではgit addコマンドを取り消すことができる、git resetコマンドについて解説しています。
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ステージした変更を取り消す
git addコマンドで、誤ってステージするつもりのないファイルやディレクトリをアップしてしまった場合に、git resetコマンドを使うことでステージした変更を取り消すことができます。
git resetコマンドは、ステージされた変更を取り消すだけなのでワークツリー(自分のローカル環境)に影響を与えることはありません。
Gitはどのようにしてステージされた変更を取り消しているんですか?
リポジトリから最新のコミット情報を取得し、ステージの内容を上書きしているよ!
ステージしたファイルを取り消す
ステージしたファイルを取り消すには、HEADの後に「ファイル名」を指定します。
git reset HEAD filename
ステージしたディレクトリを取り消す
ステージしたディレクトリを取り消すには、HEADの後に「ディレクトリ名」を指定します。
git reset HEAD directoryname
ステージした全てを取り消す
ステージした全てを取り消すには、HEAD「.」を指定します。
git reset HEAD .
【実践】ステージされた変更を取り消す流れ
それでは実際にステージされた変更を取り消す流れを紹介します。※変更を取り消すファイル(test.txt)がリポジトリにアップされていることを前提として解説していきます。
まず始めに対象となるtest.txtをステージさせるため、ファイルに変更(テキストの追加や削除)をします。次に、git statusコマンドで現在の状況を確認します。
git status
On branch master
Changes not staged for commit:
(use "git add <file>..." to update what will be committed)
(use "git restore <file>..." to discard changes in working directory)
modified: test.txt
no changes added to commit (use "git add" and/or "git commit -a")
「Changes not staged for commit:」とは、ステージされていないファイルがあるということを意味しています。ステージすることができるファイルに「test.txt」が表示されているのが確認できます。
git addコマンドでステージにファイルを追加します。
git add test.txt
再度、git statusコマンドで現在の状況を確認してみましょう。
git status
On branch master
Changes to be committed:
(use "git restore --staged <file>..." to unstage)
modified: test.txt
「Changes to be committed:」とは、ステージに追加されているファイルがまだコミットされていないことを意味しています。コミットしていないファイルに「test.txt」が表示されているのが確認できます。
ステージにファイルを追加するところまで出来たので、本題のステージされたファイルの変更を取り消しましょう。
git reset HEAD test.txt
Unstaged changes after reset:
M test.txt
再度、git statusコマンドで現在の状況を確認してみると、先程まではステージされていたファイルが取り消されていることが確認できます。
git status
On branch master
Changes not staged for commit:
(use "git add <file>..." to update what will be committed)
(use "git restore <file>..." to discard changes in working directory)
modified: test.txt
no changes added to commit (use "git add" and/or "git commit -a")
ステージさせることができるファイルとしてまだ認識がされているため、変更自体が不要の理由であれば「git checkout — test.txt」コマンドを実行して、ファイルの変更を取り消してワークツリーをクリーンな状態にしましょう。
以上が、ステージした変更を取り消す一連の流れになります。