本記事では、イベント伝搬を即時に止める方法について解説しています。
この方法を覚えることで、JavaScriptで1つの要素に対して同じイベントが複数ある場合にイベント伝搬を即時に止め他のイベントを実行させないようにすることが出来るようになります。
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stopImmediatePropagationメソッドの使い方
イベント伝搬を即時に止めるには、stopImmediatePropagationメソッドを使用します。基本的な使い方は以下のとおりです。
const listener= (e) => {
e.stopImmediatePropagation();
};
btn.addEventListener(type, listener, useCapture);
イベントの処理が記述されている関数に引数を設定し、「引数.stopImmediatePropagation()」で使うことが出来ます。
実際に、stopImmediatePropagationメソッドを使用したサンプルコードを用意したので、動作確認してみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
</head>
<body>
<input id="btn" type="button" value="ボタン" />
<script src="index.js"></script>
</body>
</html>
let btn = document.querySelector("#btn");
const btnClick1 = () => {
console.log("1つめのイベントが実行されました!");
};
const btnClick2 = () => {
console.log("2つめのイベントが実行されました!");
};
btn.addEventListener("click", btnClick1, false);
btn.addEventListener("click", btnClick2, false);
/* コンソールログ *
*
* 1つめのイベントが実行されました!
* 2つめのイベントが実行されました!
*
*/
上記のコードは、現状ボタンをクリックすると2つのイベントが実行され、コンソールログに「1つめのイベントが実行されました!」「2つめのイベントが実行されました!」が出力されます。
stopImmediatePropagationメソッドを追加して、再度ボタンをクリックしてみましょう。
const btnClick1 = (e) => {
e.stopImmediatePropagation();
console.log("1つめのイベントが実行されました!");
};
/* コンソールログ *
*
* 1つめのイベントが実行されました!
*
*/
すると、コンソールログには「1つめのイベントが実行されました!」のみ出力されます。これで、イベント伝搬が即時キャンセルされ後続で待っているイベント処理が実行されないことが分かりました。